母親との関係は子供の人格形成に大きな役割がある・・・など 様々な話を聞きかじる。母親と娘、となると、その関係が息子と比べより複雑なものとなる事が多いようだ。そんな繊細であり 難しく、娘の成長とともに様変わりしていく母と娘の関係を描写したアートのご紹介。物言わぬ親子の表情から読み取れる世界、そして少しの気味悪さ・・・。ついつい見入ってしまう世界だ。
ズバリ「母親と娘」題されたアートシリーズ。この作品はロンドン在住のフォトグラファーの作品。まずこのシリーズの最初の作品。若き母親がしっかりと子供を抱いている。その表情は”強き母”となるステップをまた一つ上がった 大人の女性そのものである。娘(乳児)の表情はまったく見えないアングルから撮影されている。ここから 乳児から幼児 成長期を介して思春期・・・とひたすら 母と娘の関係を声なき写真で物語っている。
たたずみ遠くを見つめる少女とマットレスに横になる母親。背景から娘の一人暮らしが始まるのかもしれない
プールサイドでの親子。自信に満ち溢れた娘の表情に対し、母親は不安そうだ。
ガラス戸からそっと心配そうに見つめる娘。母親の表情は怒っているのか、娘に気づいていないのか、それとも娘の存在に気づかぬふりをしているのか・・・読み取るのが困難だ。
最初の乳児を抱き上げている写真の他、その後の写真は「母親の表情は娘次第」となっている。よく写真を見返すと、幼児期は特に、娘が悲しい顔をしている時は やはり母親も浮かない表情だ。 「母と娘」という狭い世界観を題材に創り出されたこのアート。その親子の表情から今にも 声が聞こえてきそうだ。
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(ライターSKKC )
誰がこの記事に興味があるの??
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