新幹線通勤はコスパに優れているのか?実際に調べてみた

首都圏近郊に住んでいる人なら、毎日激しい通勤ラッシュに耐えている人も少なくないだろう。2010年にまとめられた「国民生活時間調査」(NHK放送文化研究所)によると、東京圏の平均通勤時間は実に1時間37分。帰りの電車が混むと、実に1日3時間以上も窮屈な空間に閉じ込められる計算だ。


解決方法としては、職場の近くに住んでしまうのもひとつだが、いかんせん都心は家賃が高い。そこで発想を転換し、都心から離れた地域に住んで、新幹線通勤をしてしまう選択肢もあるのでは? というわけで、シミュレーションしてみることにした。

都内で新幹線が停車する駅は東京、品川、上野の3駅。この駅から片道1時間半圏内で住める地域はどこだろう? 贅沢を言えば交通の便だけでなく、自然が豊かだったり、レジャーを楽しめたり、ちょっとしたリゾート気分を味わえる場所に住んでみたい……。夢みたいな話だけど、果たして実現可能なのだろうか? 気になる家賃相場(CHINTAIネットで検索)と1カ月の定期代も含め調べてみた。

―熱海(静岡県)

東海道新幹線で東京から約50分、品川から約40分。かなり短時間での通勤が可能。熱海といえば、歴史ある国内有数の温泉リゾート。500円~3,000円ほどで楽しめるスパや日帰り温泉施設が多数。週末にはオーシャンビューの温泉に浸かって日々の疲れを癒し、豊富な海の幸に舌鼓……なんて生活、実現できたら最高!

家賃平均相場:6万7,000円
新幹線定期代(フレックス):1カ月/8万3,040円

―那須塩原(栃木県)

東北新幹線で東京から約1時間15分、上野から約1時間10分。渓谷を囲むように温泉郷があり、その周辺には豊かな山々や森林が広がる。清流や滝を巡るいくつものハイキングコース、四季折々の自然。山歩き好きにとっては最高のロケーションだ。

家賃平均相場:5万4,000円
新幹線定期代(フレックス):1カ月/12万6,120円

―軽井沢(長野県)

長野新幹線で東京から約1時間15分、上野から約1時間5分。誰もが憧れるリゾート地、軽井沢。豊かな自然だけでなく、ショッピング、グルメ、アート、あらゆるレジャーが堪能できる。別荘地のイメージが強いが、賃貸物件も意外と充実。

家賃平均相場:5万7,400円
新幹線定期代(フレックス):1カ月/12万1,590円

※家賃相場はCHINTAIの“家賃相場から探す”機能から検索。間取り別家賃相場を合算し、間取りのカテゴリ数で割る方法で算出した。(2013年10月25日現在)

会社からの交通費支給額の上限を1カ月10万円と仮定すると、自己負担額は多くて2万6,120円。もちろん、会社から支給される通勤費の上限にもよるが、家賃プラス交通費の自己負担額の合計額次第では、そこまで現実離れした話でもなさそうだ。

さらに2027年には、品川~名古屋間を約40分で結ぶリニア中央新幹線が開通される予定。所要時間は現在の半分以下になり、運賃は東海道新幹線のぞみ号に700円がプラスされ、片道11,500円になる見込みだという報道もあった。

14年後には、名古屋から東京まで、夢のリニア通勤が現実になるかも……?

(波多野友子+ノオト)

記事提供:CHINTAI情報局

3 COMMENTS

秒刊名無し

通勤手当のの上限が10万円もある会社なんて、ごく一部でしょう。
普通はせいぜい3万円程度しか出ません。

秒刊名無し

コスパって言ってるやつってコスト面しか見てないの多くね?
パフォーマンスの情報を充実させてくれよ

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