ネットから始まった小さな運動が本格的なストライキへと発展した「すき家ストライキ問題」。一部地域では組合ぐるみでストライキを行うなどストの規模は小さいものの、「ゼンショーグループ」にとっては店舗の閉店に追い打ちをかけるかのような打撃となりまさに泣きっ面に蜂となった。そんな状況下、いつも通り営業している店舗におもむき今回の騒動の件をきいてみた。
―店内はいつも通り変わらず
店舗の外には張り紙は無く、スト決行日にもかかわらず何事もないかのように営業されている様子。いつも通りドアを開け店内を見渡しても全く変わったことが無く、通常通り店員がいらっしゃいませと呼びかける。店内はワンオペではなく、厨房とカウンターの2名体勢。厨房の姿はよくわからなかったが、カウンターは50代ぐらいの主婦風の女性が接客。
朝10:00、こんなに朝早くから主婦がすき家で働いていることに驚きを隠せない。なぜなら主婦といえば朝は主人や子供の世話で忙しいはずでそれを差し置いて仕事を優先させなければならないという事情には生活するうえでの苦労があるのかもしれない。
メニューは朝メニューの納豆定食をオーダー。これで270円は安すぎる。
―ストライキ知っておりますか?
さて問題のストライキについてですが、早速店内の女性にきいてみました。すると意外なことに笑顔で答えてくれた。
はい、ネットで騒がれている奴ですよね!
うちは平常通り営業しております!ありがとうございます!
なんとも明るい対応で、こちらが驚いてしまったが店員はストライキのことをやはり気にはしていたが通常通りの営業となったようだ。
もちろん、ストライキで最も打撃を受けるのはこのような主婦層の従業員なのかもしれない。
―ほかの店舗はどうなっているか。
通常通りの営業を続ける店舗もある一方、店頭で閉店や営業時間の変更などを告知している店舗があるようです。編集部のある渋谷でも。http://t.co/BPxzi0ViLS #すき家ストライキ pic.twitter.com/VbU3nPHDzh
— BLOGOS編集部 (@ld_blogos) 2014, 5月 29
blogosのツイッターなどによると、渋谷周辺でも今回の騒動を受けて店舗に張り紙がされているとの報告がある。ちょっとユニークな対応ではあるが、ストライキで困るのは「ゼンショー」というよりも末端の従業員のようだ。
写真:blogos
http://blogos.com/
―ゼンショーグループ労働組合は「スト」を辞めるよう呼びかけ
ゼンショーグループの「パート・アルバイト専用労働組合」は「違法なストはやめましょう!」と呼びかけている。ただしちば労働組合は、事前に通告していると説明し両者の意見は一致していない。
ゼンショーグループ労働組合
http://www.zenshounion.com/?p=313
今回はストの規模よりもストが実際に行われたという事実が、ゼンショーグループにとって非常に大きな打撃であろう。そして万が一次回ストが行われるとなった場合、多くのメディアが事前に情報を仕入れ取り沙汰すだろう。前哨グループとしては是非とも回避したいはずだが、はたしてこの問題はいつ決着がつくのであろうか。
(ライター:たまちゃん)
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