米ヤフーニュースの公式アカウントがハッキング被害!デマ情報配信により、ネットが一時騒然

2014年8月10日、アメリカのヤフーニュース(@YahooNews)の公式ツイッターアカウントが何者かに不正ログインされ、「エボラ出血熱がアトランタで大流行!」という誤った情報が発信されてしてしまう事件が発生した。異常に気付いた関係者が直ちに削除したものの、世界的影響力のあるヤフーニュースのツイートだっただけに多くのネットユーザーが大混乱に陥る事態になってしまった。


米ヤフーニュースの公式ツイッターアカウントは80万人以上ものユーザーにフォローされており、配信された情報は文字通り瞬く間に全世界を駆け巡る。日曜日の午後、ヤフーニュースの公式アカウントからツイートされた一件のニュースが多くのユーザーを驚愕させた。

「エボラ出血熱がアトランタで大流行!アフリカで感染した医師が原因で約145名が感染したとみられる」

エボラ出血熱とは、エボラウイルスの感染によって引き起こされる病気のことである。発熱、下痢、嘔吐に加え、全身から大量の出血を引き起こす。治療法はいまだに確立しておらず、致死率は90%にも達する。まさに人類にとって脅威の病気であり、アメリカ国民を震撼させるには十分すぎるほどの最悪のニュースと言えよう。

しかし、このツイートは発信後すぐに削除された。「先程のエボラ出血熱に関するツイートは不正ログインユーザーによる誤報です。無視してください。」との見解が公開され、ニュースを読んだユーザーは一様に胸をなでおろした。

西アフリカでエボラ出血熱に感染したアメリカ人医師が現在アトランタのエモリー大学病院の隔離病棟で治療中なのは事実だが、他の人間には一切感染していない。ツイートが削除されるまでのわずか10分間に700件以上ものリツイートが寄せられたことからも、ハッカーがもたらした社会的不安の大きさが十分にうかがえることだろう。たちの悪いイタズラである。

ちなみに、ヤフーではこれまでにも数々のハッキング事件が発覚して問題になったことがある。2013年には日本法人のYahoo!Japanでも不正アクセスにより2000万件ものユーザーIDが流出し、セキュリティの甘さが指摘された。ヤフーメールに代表されるヤフー関連のサービスを利用している方は、ご自身のアカウントパスワードの管理に細心の注意を払うべきだろう。

―海外の反応

・へー。まだヤフーニュースなんか読んでる奴がいるんだな。
・「権限のないユーザーからの情報」って言ってるだけでハッキングされたってことは認めてないんだな。(笑)
・ヤフーはいろんな所から記事を集めてるからね。間違ってパロディサイトからの記事を紹介しちゃったことにしたいんじゃないの。
・ハッキングされたことを認めたら、ヤフーメールアカウントの信頼性を損ねることになるからさ。
・もし本当にアトランタでエボラが大流行したら、みんなすぐに気付くだろ。
・いやいや、エボラには数週間の潜伏期間があるからすぐには分からないよ。それがエボラの怖いところさ。
・権限のないアクセスをハッキングって言うんじゃないの。
・笑いごとじゃねーよ。犯人は逮捕されるべきだ。
・そもそもメディア自体がデマだらけの媒体だろ。
・せっかくニュースアカウントをハッキングしたのに、これで終わりかよ。しょーもない。
・アトランタにいる人たちに聞きたいんだけど、便に血が付いてたりしてないよね?
・みんなピンピンしてるさ。
・感心はしないけど、なかなか面白いハッキングの用途だな。
・エボラがアメリカで大流行するとしたら、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が発生源になるだろうぜ。
・【警告】このメールはエボラに感染しています。開封しないでください。

掲載元
http://www.reddit.com/2d6hkq/

(ライター:sha-la-ku)

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