ドナー不足のせいで二者択一の命の選択に迫られている双子が話題に

 

あまりにも残酷な運命に直面している家族が世界中から注目されている。
カナダのオンタリオ州で生活しているマイケル・ワグナー氏には、ビンとフォックという名の双子の姉妹がいる。彼女たちはまだ3歳だが、アラジール症候群という先天性の遺伝子疾患のせいで早急に肝臓移植をしなければ命が危ない状態にある。しかし今のところ、彼女たちのドナーになりうる人間は父親のマイケル氏しか見つかっていない。そこで家族は、"二人のうちどちらを生き残らせるべきか"選択権を裁判所に委ねる決断をしたという。

ビンとフォックが患っているアラジール症候群は、10万人に一人程度の割合でしか発症しない極めて珍しい病気である。多臓器不全を引き起こすのが特徴で、特に肝臓の機能が著しく低下してしまう。栄養療法によって対応する治療法が一般的だが、症状が悪化した場合は肝移植を行わなければ命にかかわる。

ワグナー一家は二人に肝臓を提供してくれる人を懸命に探したが、残念なことに医学的条件を満たすドナーは一人も見つからなかった。

唯一拒絶反応を起こさずに肝移植を行えるのは、父親のマイケル氏の持つ肝臓のみ。それはすなわち、双子の姉妹のどちらか一人しか救うことが出来ないという非情な現実を物語っていた。

マイケル氏と妻のジョアンナさんは真剣に話し合ったが、親の立場として、見殺しにしなければならない一人を選択することなどどうしても出来なかった。家族は悩んだ末に、万一ドナーが見つからなかった場合は、どちらに肝移植を行うべきか裁判所に決めてもらうことにした。

そして2月10日、担当医師はフォックへの肝移植を実施した。手術は無事に成功し、フォックは順調に健康を取り戻しつつあるという。

しかし、依然としてビンの体調が危険な状態であることに変わりはない。家族はFacebook上で、18~60歳程度の年齢で血液型がAまたはO、BMIが35以下の健康的なドナーを探し続けている。一日も早く適合するドナーが見つかることを願わずにいられない。

―海外の反応

・二人の子供のうちどちらか一人を選べなんて残酷すぎるよ…。
・親としては選べるはずないよな…。
・手術が無事に成功して良かったよ。
・お父さんも娘さんも一日も早く回復してくれ!
・一日も早くもう一人の子のドナーが見つかってくれることを願うよ。
・どうか二人とも助かってくれ。
・カナダ以外の国の人間でもドナーになれるのか?
・残念だが私の血液型はBだ。私には祈ることしか出来ないよ。
・このニュースを切っ掛けに肝移植のドナーに興味を持つ人が増えるといいね。
・俺もドナー登録するぜ。

掲載元
http://www.reddit.com/2vkorg/

(ライター:sha-la-ku)

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