【知ってる？】デジャヴの反対、ジャメヴ体験が海外で話題に！

人生で誰でも一度は体験したことがあるだろう「デジャヴ」体験。初めてした事、初めて行った場所なのに、まるで以前にすでに体験していたと感じるアノ感覚。その不思議な言葉の響きと奇妙な感覚が実にマッチしている。実はデジャヴにはその反対を意味する「ジャメヴ」という現象があるという。

―デジャヴの反対「ジャメヴ」

まずは「デジャヴ」について。

一度も体験したことがない事や、見たことがない事なのに、まるで以前にすでに体験したように感じるという不思議な感覚「デジャヴ」。未だに確固とした原因は不明だが、一般的に二つの説が定着している。

1つは人間の脳が起こす錯覚という説。様々な働きをしている人間の脳はコンピューターのように、時々誤作動してしまう。短期記憶の神経と長期記憶の神経が重なり合う部分が、脳の誤作動、つまり錯覚を起こし、デジャヴ感覚を引き起こす。現在起こっている事に対し、脳が意識的に働いている部分で記憶される前に、無意識的に記憶として処理されているからだという。

二つ目の説は人間の目が原因という説。一般的に片方の目はもう片方より早く物事を見、記憶しているという。つまりもう片方の目は記憶された映像をほんの少しだけ遅く見ていることになる。しかしながらこの仮説は視覚に関してしか説明できないため、例えば聞いたり、触ったりしたことで感じるデジャヴ現象に関しての説明にはなっていない。実際に目が見えない人も同様にデジャヴの体験をしているという。

では「デジャヴ」の反対は何か、それは「ジャメヴ」と呼ばれている。これはフランス語で「今まで見たことがない」という意味。すでに知っていること、もしくは体験したことがあるはずの出来事に対して、まるで初めて体験することのようだと感じる感覚のこと。

ジャメヴの代表的な例としては、すでに知っているはずの言葉や人、場所について、一時的に認識できない状態になるという場合である。

ジャメヴは記憶喪失やてんかんといった症状と関連があるといわれている。側頭葉てんかんの発作による視覚前兆として起こるジャメヴ現象や、片頭痛の前兆としてジャメヴ現象を体験する人がいる。

統合失調症との関係性も現在研究されている。統合失調症において、自分の親しかった人が全く知らない偽物になったような感覚を訴える患者の症状は、ジャメヴ現象に関係していると主張する研究者もいる。

デジャヴとジャメヴ。どちらも脳が引き起こす症状。謎が多い人間の脳の秘密が解き明かされる日はくるのだろうか。

―海外の反応

・　これ、ホント、よくある。

・　ジャメヴに当てはまるかどうかわからないけれど、高校時代、よくロッカーの鍵の暗証番号を思い出せなくて困った。

・　私は文字を書いているとよくある、見慣れているはずの単語でもなんだか違うなぁって感じたりする。

・　メタルギアソリッドグラウンドゼロズで知った。

・　たまにあるけど、この感覚好き！

・　実は僕はこの症状に悩まされている、親戚のおじさんがてんかんなんだけれど、それと関係あるのかなぁ・・・？

・　なんかアルツハイマーの症状に似ているような気がするんだけれど・・・。

・　これ、俺の経験談なんだけど、高校の時、彼女ができて一週間後、いざ外でデートしようと約束し、前日になって家で彼女の顔を思い出そうとしたら全然思い出せなかった。もし待ち合わせ場所で彼女の顔がわからなかったらどうしようかって、とてつもなく怖くなった。もちろん、実際には彼女の顔を見たら思い出したけどね。

・　顔を忘れることがよくあって、ネットで検索しまくってしまう。これ、アルツハイマーかな・・・？

・　私は3年も友達だった子の名前がどうしても思い出せなくて困った。彼女の他の事は全部思い出せるのに、名前だけ思い出せないの。彼女は激怒して結局名前を教えて直してくれなくて、友達じゃなくなってしまった・・・。

・　この前友達とバーに行ったとき、ちょっと可愛いウェイトレスがいた。彼女にお酒なんかを注文して、トイレに行ってからテーブルに戻ったら、彼女が「私の事覚えてないの？」っていうから、「え？・・うん、ごめん」といったら、凄い泣き顔になって、二度と俺らのテーブルには来てくれなかった。未だに誰だか思い出せない。マジで思い出せないんだ。

・　ドレッジというロックバンドの曲に「ジャメヴ」ってあるよ。この時初めてこの言葉を知った。これはいいアルバムだった。

・　ジョージ・コーリンが言っている似たような言葉で「ブジャデ」っていうのがある。