多くのカメラマンを唸らせる北海道東川町の桜の由来が感慨深い

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ウエザーニュースで今年の桜の開花予想が発表されてからおよそ1か月半。旭川市では4月30日にようやく開花宣言が出されました。旭川市の隣にある東川町のキトウシ山でも桜が開花しました。桜の種類は”エゾヤマザクラ”と言って”ソメイヨシノ”ではありませんが、美しい桜を求めて多くの人が訪れます。三脚を使って撮影する人で沿道は一杯になります。


sakura

キトウシ山の桜の花が開くと、遠くからでもわかります。雨模様のため少し霞んでいるのですが、山がピンク色に見える場所があります。満開になると、このピンク色はもっと濃くなります。この道の突き当りには「富山神社」という神社があり、そのあたりが桜の名所となっています。

富山神社の前を通る道路につきました。キトウシ山です。こんなに道路に近いところから桜の花を見ることができます。あたり一面、桜、桜、桜です。嬉しいことに、この辺りは散策できるようになっています。

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開花したての桜の花、まだまだつぼみ状態の花、次々と新しい木が目の前に現れてきます。山なので傾斜があり、歩きやすいとは言えませんが、ひとつひとつの桜の花の表情を見ていると疲れたという気持ちにはなりません。

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エゾヤマザクラは、花と同時に葉っぱも開きます。本州の桜のように花を楽しんだ後に葉が開くということはありません。

写真にすると高低差がわかりにくくなりますが、この写真はキトウシ山の上の方から撮影したものです。キトウシ山はそれほど高くはありません。気軽に散策できるくらいです。近くには森林公園やキャンプ場もあります。

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少し位置を変えて撮影してみました。この写真に写っている桜の花はきれいに咲いていますが、まだまだつぼみのままの花もたくさんあります。天気予報では2日から5日までは雨ということになっています。その予想が当たってしまうと、満開の美しさを見ることができないかもしれません。

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-キトウシ山にこんなに多くの桜がある理由

この山にある桜は、昭和47年から54年までの8年間に結婚した若者達が、自然環境に恵まれた郷土に住むことを誇りとして、真心を込めて植樹したものだそうです。キトウシ山にはそのことを記した碑があり、植樹した人たちの名前も記されています。それによると、植樹した人は70組ほどなのですが、桜の木はそれ以上あるようにも見えます。

植樹を開始したのは46年前です。小さな苗木もどんどん成長して大人の木になり、毎年美しい花を見せてくれているのですね。植樹をしたご本人、お子さん、お孫さんも毎年見ているのでしょう。とても素敵です。

桜の花が散ってしまう前に、もう一度見に行きたいと思います。

(秒刊サンデー:わらびもち

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