インドのシュール漫画が謎のブームを巻き起こしている件

 

映画や小説などの創作物には、制作元の国柄が如実に反映される。その国の文化を学ぶうえで、これほど役に立つ教材は無いだろう。
近頃、インド人のPriyesh Trivedi氏が描いた"Adarsh Balak"という画集がインターネット上で世界的人気を博している。Adarsh Balakとは、日本語で「理想的な少年」という意味だ。とある破天荒なインド人少年が巻き起こす騒動をコミカルに描いたギャグ漫画で、伝統的なインドの規範を痛烈に風刺している。その内容を一部ご紹介しよう。

―瞑想

インドの格式高い修行僧のみが体得できるという空中浮揚。自らの身を宙に浮かせるためには、長年の修行によって邪念を振り払い、無我の境地に到達しなければならない。
しかし、室内で大麻を焚いた主人公は、ドラッグのナチュラルハイ作用であっさり空中浮揚に成功してしまう。主人公は宙に浮きながらのん気にテレビゲームに興じるのであった。

―喧嘩の仲裁

二人の少年が広場で喧嘩をしている。そこに出くわした主人公は、「まぁまぁ落ち着けよ」と二人の間を取り持つ。
するとどこからともなくボクシンググローブを取り出し、「これを付けてやったらどうだ?」と提案。
ボクシンググローブを付けて再開された喧嘩は、少年の歯がへし折れるほどの殴り合いに発展してしまった。しかし主人公はお菓子を食べながら悠然とその光景を見物するのであった。

―化学の成績

主人公の父親は、学校に勤める化学の教師。夜遅くまで仕事している父をねぎらって、ドリンクを差し出す主人公。
しかしそのドリンクにはマリファナが配合されており、哀れ先生は気がふれてしまうことに。
錯乱した先生にA+の成績を付けてもらい、主人公は得意気に通信簿を見せびらかしてほくそ笑むのであった。

―落書き

スプレーで壁に落書きしている主人公。すかさずお巡りさんがやってきて注意されてしまう。
「これならどう?」と壁の落書きを示す主人公。彼が描いていた落書きは、P(インドの大敵であるパキスタンの意)に大きく斜線を入れるロゴだった。
お巡りさんはニッコリと微笑み、「それならOK」と親指を突き立てるのであった

―フリーメイソン

国際的秘密結社・フリーメイソンのシンボルをじっと見つめる主人公。何やら、ピラミッドの三角形の中心に描かれている目が気になる模様。
主人公はピラミッドにそっと手を伸ばし、罰当たりにも目の玉をくりぬいてしまう。
そして主人公はフリーメイソンの目の玉をボール代わりにして、ガールフレンドと卓球で遊ぶのであった。

なお、本作品はオンライン購入することが可能だ。興味のある方は、チェックしてみてはいかがだろう。
Instamojo:https://www.instamojo.com/adarshbalak/

―海外の反応

・きもかわいい!
・こいつ、イルミナティが怖くないのかよwww
・最高。
・化学の先生の話ほんとすき。
・やべえ、めっちゃおもろいやん。
・今まで読んだ漫画の中で一番のお気に入りだよ。
・なんぞこれ…。
・Joan Cornellaの作品を思い出したのは俺だけではないはず。
・この子、すごく賢いねw
・先生にヤクをあげればA+の成績を貰えるなんて思いもしなかったぜ。

掲載元
http://www.reddit.com/2mh4rm/

(ライター:sha-la-ku)

8 COMMENTS

秒刊名無し

化学のはマリファナじゃなくてLSDだ 分子構造見りゃわかる

秒刊名無し

あとトビラの絵はイギリスのヤンキー「チャブ」をモチーフにしてんぞ

滅智蓮寺 熾

「化学の成績」の黒板に書かれている化合物は、マリファナの薬効成分であるTHCではなく、幻覚剤LSDとほぼ同じ物質です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/LSD_%28%E8%96%AC%E7%89%A9%29
(LSDだとエチル基である部分がメチル基になっているので、いわゆるアナログ(類縁体)の一種)
絵も幻覚作用的なイメージですので、多分マリファナではないでしょう。

滅智蓮寺 熾

「化学の成績」の黒板に書かれている化合物は、マリファナの薬効成分であるTHCではなく、幻覚剤LSDとほぼ同じ物質です。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/LSD_%28%E8%96%AC%E7%89%A9%29
(LSDだとエチル基である部分がメチル基になっているので、いわゆるアナログ(類縁体)の一種)
絵も幻覚作用的なイメージですので、多分マリファナではないでしょう。

秒刊名無し

飲んでるやつはマリファナじゃなくてLSDな、黒板に書いてあるだろ。

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