これが読めたら天才かオタク!「蛇穴」「神鳥谷」日本全国難読地名まとめ

日本全国にあふれる難読な地名。「なんでこの表記でこの読み方……!?」なんて疑問に感じることもしばしば。今回は、動物の名前が入った難読地名を集めてみた。あなたはいくつ読めるだろうか? もし読めることができれば天才、いやむしろ漢字オタクというべきなのかもしれない。もちろんいい意味でだ。ということで早速ごらんいただきたい。


―麻布狸穴町(東京都)

まずは東京都港区から。都心の一等地にあるこの地名、目にしたことがある人も多いのでは? 答えは「あざぶまみあなちょう」。由来は、この地に生息していた猯(まみ=アナグマ)にちなんでつけられたそう。後に狸の字と混同され、狸穴(まみあな)と書かれるようになったとのこと。

―神鳥谷(栃木県)

かんどりだに……? と思いきや答えは「ひととのや」。読めるわけない! 同地には巫女と同義の「巫鳥(しとと)の巫」 が存在した。かれらは神に奉仕するという理由で、神鳥と表記されるようになり、地名も「しととのや」とされ、後に「ひととのや」に変わっていった。複雑な由来だが、どうやら昔神々しい土地であったらしい。

―蛇穴(奈良県)

こちらは奈良県にある「さらぎ」という地区。昔、この付近の山で修行するため、足しげく通う若者に村娘が恋をした。修行を妨げるので若者が応じなかったところ娘は嘆き、復讐のため森の中の穴に隠れたことから、この土地が蛇穴と呼ばれるようになったそう。ちょっと怖い由来だ……。

―象潟(秋田県)

かつて松尾芭蕉も俳句に詠み、「東の松島」 と呼ばれたこともある景勝地。答えは「きさかた」だ。かつての地形である「潟(小島)の形象」 いう意味でつけられたのが由来との説がある。どうやら動物の象は関係ないようだ。

―猿喰(福岡県)

福岡県にある同地の読み方は「さるはみ」。昔、大猿が作物を食い荒らしたために射殺したところ、その祟りがあったため、この地に祠を建てて霊を慰めたのが由来とのこと。

―猫実(千葉県)

なんともかわいらしいこの地名。答えは「ねこのみ」ではなく、「ねこざね」。鎌倉時代に、大津波で被害を受けた集落の人たちが堤防を造り、大きな松の木を植え、この松を波が越さないように願い、「根越さね」と言われたのが由来だそうだ。


―雄(徳島県)

最後はこちら。どこからどう読んでも……「おす」? ではなく、答えは「おんどり」。調べてみたものの、残念ながら由来を発見することはできなかった……。どなたか分かる人は、教えてもらいたい……。

さて、あなたはいくつ読めただろうか? 読み方だけでなく、由来を調べてみると、その土地柄の背景が見えてきて興味深い。ちなみに由来には諸説あり、必ずしも正しいとは限らないため、その点はあしからず!

(波多野友子+ノオト)

記事提供:CHINTAI情報局

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