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この牛は、北海道興部町にあるノースプレインファームで飼われている牛の中の1頭です。ここの牛たちは大切に飼われていて、近くにいる人のそばに寄ってくることがよくあります。牛が近寄ってくると、その大きさに驚かされます。時折見せる行動には、おっとりとした牛のイメージと異なることがあり、あまりの意外さに「えええっ!」と驚かされることもあります。


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つい最近、今年の放牧が始まったそうです。牛たちが牧草を食べる様子を見ていると、「久し振りの生の牧草だ。おいしいなぁ。」とでも言っているかのように、バクバクと大きな音を立てて食べていました。この牧場の牛は、何度も見ているのですが、こんなにおいしそうに牧草を食べているのを見るのは初めてのことです。

この牛が何をしているのかわかりますか。棒の先が首のあたりにあたっています。これは、当たっているのではなく当てているのです。首のあたりがかゆくなったので、棒の先を利用して掻いているのです。

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かゆいところは他にもあるようです。1か所を掻き終えたら、別のかゆい所を掻いていました。牛がかゆみを取るためにこの木が準備されているのかどうかはわかりませんが、この木を道具として使っていることには間違いがなさそうですね。

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牧草をおなか一杯食べた後はおもむろに横になりました。この時も首がかゆかったのかどうかはわかりませんが、首を大きく後ろに向けています。牛の体がこんなにも柔らかいということを知っていましたか。

この後、この牛は普通に横になって、口をもぐもぐさせていました。もう牧草は食べていません。喉のあたりをじっと見ていると、何かが上下に動いているようでした。牛は胃袋を4つ持っていることを思い出しました。何番目かの胃袋に入っていた牧草を口にもどして咀嚼し、次の胃袋に送っているのではないかと思いました。

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牛の動きを見ていて一番驚いたのはこの時です。虫が寄ってきているのか、かゆいのかはわかりませんが、首を後ろの方に向けています。この後です。牛が驚くべき動きをしました。

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首がどんどん後ろの方に移動していきます。首を移動させることにより、なんだか牛の体が小さくなっていくように見えます。足を踏ん張って首を後ろの方に向けていくというこの行動、いつも、のどかに牧草を食べている牛からは想像できません。

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最終的に、首はここまで伸びてきました。首の骨をここまで曲げられるということですね。でもやはり苦しさはあるらしく、目がその苦しさを語っているようにも見えます。人はどこかがかゆければ手を使ったり、時には道具を使ってかゆいところを掻くことができます。牛は大変ですね。

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こんな姿勢にもなっていました。
写真を撮っていると小雨が降ってきました。5月とは思えない気温でした。それでもずっと牛たちを見ていたいという思いになりました。今度は天気の良い時に、また、牛たちに会いに行こうと思います。

旭山動物園のレッサーパンダもかわいらしかったですが、大きな牛にもかわいらしさを感じていただけたでしょうか。

(秒刊サンデー:わらびもち