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北海道雄武町の魚売り場でのこと。この不気味な姿をした生き物が氷の上に置かれていました。魚売り場のことですから、やはりこれは魚でしょうか。思い切って売り場の人に尋ねると、「あぁこれかい?これは”カスベ”だよ。」という返事が返ってきました。”カスベ”ってご存知ですか。”エイ”のことです。

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カスベはこんな姿をしています。しっぽがついていますが、しっぽには毒があるので、店頭に並ぶときには、もうしっぽはありません。「何年か前までは、皮をとらないで売っていたんだよ。」と教えてもらいました。皮にはコラーゲンが含まれていてすごくおいしいのだそうです。

カスベのこんな姿は知りませんでしたが、切り身になっているものはよく買って食べるので迷わず購入しました。


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こんな不気味な姿をしていますが、カスベはとても美味しい魚です。こちらを向いている方が頭です。横30cm、縦20cmほどの大きさでした。さすがに頭と内臓は取ってありました。”ほっぺ”という部分も取ってあるようです。雄武町では”ほっぺ”を見ませんでしたが、旭川市内のスーパーなどでは売られています。


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とりあえず店頭で売られているような形に切ってみました。縦長の筋のように見える部分は軟骨です。まずは、軟骨に沿って切り、その後写真くらいの大きさに切りました。軟骨ですから、それほど力を入れなくても切ることができました。

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1切れの大きさを感じていただけるでしょうか。切り身にしてしまうと、いつも見るカスベの姿です。カスベの軟骨は、煮るとそのままで食べることができます。コリコリとした食感がたまりません。コリコリと言っても硬いわけではなく骨を食べているという感じはありません。

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出来立ての、カスベの煮つけです。少しぼやけているように見えますが、ぼやけている訳ではありません。出来立てなので湯気が上がっているのです。少し冷ましてみましょう。

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少し時間がたったのではっきり見えるようになりました。箸を入れてみると中の方はまだ白いですが、煮汁につけておくと中まで汁がしみ込んでいきます。煮汁と一緒にカスベを容器に入れて冷蔵庫に入れておくと煮凝りができます。煮凝りはゼラチンのような食感で、こちらもおいしいです。

雄武町の魚介類は、オホーツク海の冷たい海水により身が締まっていておいしいと言われています。北海道に住んでいるライターにとっても、雄武町の魚介類は格別においしいと思いました。


北海道鹿追町の切り干し大根だけでなく、北海道にはおいしいものがたくさんあるのですね。

(秒刊サンデー:わらびもち